「仮想化サーバにおけるES/1 NEO CSシリーズ活用事例」
1.仮想化に向けた構想と調査
北陸電力では、設備コストの削減を目指して、2008年4月から10月の約半年をかけて、仮想化技術の調査や検討を行いました。その後、2009年6月から要件定義、設計、構築、テストなどのフェーズを経て、2009年8月に仮想化サーバの運用を開始しました。
2.調査・検討内容
仮想化導入にあたっては、3つの項目について、所持しているサーバの調査を実施しました。
3つの項目とは、
①稼動中サーバのOS調査
②今後のサーバ更新予定台数の試算
③サーバリソースの使用量調査
でした。
この調査の結果、①についてはWindowsサーバが全体の7割程度を占めることがわかりました。②については平成20年から平成26年を対象として更新予定台数は141台という数字になりました。
この数字は、単純にWindowsとLinuxを足した台数となっており、仮想化には不向きである負荷が高いサーバも含まれております。よって、実際に移行する台数はこれよりも少なくなるのではないかと予想されます。
図1 稼動サーバ現状調査

③については現在稼動しているサーバの現状調査を行い、CPUのリソース面だけを見た結果、サーバは2パターンに分かれることがわかりました。1つはバックアップ処理時間帯のみCPU使用率が高い、もう1つは全時間帯を通してCPU使用率が低いということでした。
つまり、大多数のサーバはリソースに余力があるということが判明しました。
この結果を元にして、以下の仮想化技術適用方針を策定いたしました。
・設備コストおよび運用コスト低減を狙いとして、積極的にサーバ統合を進める
・Windowsサーバ、Linuxサーバは、当面VMwareを使用して統合を進める
・1台の物理サーバへの統合台数は13台以上を目処とし、外部共有ディスクが必要とならない
台数を限度に、より多くのサーバを収容する
・ピークが重ならないよう、統合元サーバの組み合わせに配慮する
・本番サーバと開発保守サーバは、同一物理サーバ内で混在させない
・DBサーバは統合の対象としない。Webサーバ、APサーバを統合対象とする
3.ES/1の活用事例
ES/1を利用することで、リソースの使用状況を確認できるグラフが自動で作成できるようになりました。北陸電力向けに、各仮想化サーバのリソース使用状況が確認できるグラフ(以下の4種類)を貼り付けて、月例報告書を作成しています。
・ゲストOSごとのプロセッサ使用率
・ゲストOSごとのメモリ使用率
・仮想化サーバ(ホスト)のディスク使用率
・仮想化サーバ(ホスト)の物理アダプタごとのネットワーク使用率
グラフは24時間分、各月の1日・10日・20日の3日分としています。従いまして、グラフの枚数は48枚(グラフ4種類×3日分×本番サーバ4台)となります。
これまでは月例報告書に同様のグラフを手作業で貼り付けていましたが、報告書を自動作成できるようになったことで人為的なミスを防げること、作成工数を短縮できることも大きなメリットとなりました。
図2 月例報告書の作成

その他、Performance Web Serviceを活用して、ES/1の管理者だけではなく、仮想化サーバの管理者や管理対象のサーバであるSAPの管理者や開発者も、稼動状況を簡単に閲覧できる体制にしました。
図3 Performance Web Serviceの活用

4.ES/1の導入効果
これらのことから、ES/1の導入効果は主に下記の5つになります。
1)リソース使用状況の明確化
2)ゲストOS不具合時の原因究明
3)リソースデータの共有化
4)月例報告書の作成工数の短縮
5)月例報告書の作成誤り防止
5.今後のES/1活用方法
今後ますますES/1を使用していく上で、目標としている使い方は下記2点になります。
1)リソース負荷の分散化
今後ゲストOSが増加した場合、負荷が高くなっている状況を分析し、特定のリソースの負荷
が偏らないように、ゲストOSの再配置を実施し、リソース負荷を分散化
2)PWS閲覧範囲の拡大
各ゲストOSの管理担当者および主管箇所によるPWSのグラフ閲覧が可能
以上
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