IIM InfoStation Academia
ブログカテゴリ
お問い合わせ・資料請求はこちら
IIMについて
技術者の派遣、運用/構築のご紹介
RSS | 配信登録
TOP > Monthly Topics > 【ES/1 NEO活用事例】NSKネットアンドシステム株式会社様
Monthly Topics
2011/12/14
【ES/1 NEO活用事例】NSKネットアンドシステム株式会社様

今回は、NSKネットアンドシステム株式会社様におけるES/1 NEOシリーズの活用事例をご紹介いたします。

NSKネットアンドシステム株式会社様は、ベアリングの分野で国内第一位である日本精工株式会社様のIT機能子会社として、国内を始め、アジア、オセアニアにあるグループ会社様の情報システムの企画、設計、開発、管理を手掛けていらっしゃいます。

今回は、弊社ユーザ総会COMPUS 2011にてご発表いただきました、NSKネットアンドシステム様での「『安定・安全・安心』を目指した運用事例」についてご紹介いたします。


『安定・安全・安心』を目指した運用事例

1.部門の取り組み

2006年に『安定・安全・安心』というキーワードを立ち上げ、それを目指して日々活動しております。

安定:信頼性とレスポンスを確保するネットワーク/プラットフォームの強化
安全:セキュリティ強化施策の推進と従業員への浸透
安心:災害/障害/問題などへの対策の強化

運用部門としては、サービルレベルを維持して、システムを安定運用することが重要なミッションだと考え、日々性能管理、SLA管理を実行し、月次運用報告会や月次マネージャ会議に定期的に報告するPDCAサイクルを実施しています。


2.システム構成

システム構成は以下の通りです。

図1:システム構成

メインフレーム2台と、ネットワーク、IAサーバがSLAの対象となっています。そのうち、メインフレーム2台とIAサーバの一部にES/1を導入し、性能管理を実施しています。


3.性能管理の基本方針・運用

性能管理の基本方針は、「省力化(自動化)」「定常(平熱)管理」「情報共有」です。

・省力化(自動化)
運用部隊の限られた人数の中で、データ収集、レポート作成、報告まで行うのは、大変負荷がかかります。現在は、できる限りレポート作成の負荷を省き、省力化を図っています。将来的には全て自動化したいと考えています。
 
・定常(平熱)管理
日々、月次、年次のシステム稼動データを記録し、普段のシステムの状態(平熱)を把握しています。そのため、変化があった際にはすばやく気づき、対策を打つことができます。その他にも、キャパシティ計画や業務追加時の影響を把握する際にも活用しています。

・情報共有
担当者が日々稼動状況を確認していますが、多数あるレポート全てを詳細に確認することは物理的に難しいため、蓄積された情報をいつでもどこでも確認できる環境を構築しています。運用部隊以外の関係者(アプリケーション担当など)にも情報を発信しています。

これらの性能管理は、主にES/1を使って実現しています。また、情報共有の部分もES/1の付随機能であるPerformance Web Serviceを使用して、環境を構築しています。

【性能管理の基本項目】
性能管理の基本項目として、下記情報をES/1で取得し、管理しています。
・z/OS  :CPU使用率、メモリ使用率、I/O使用率、DISK利用状況、システム評価
・z/VM  :CPU使用率、メモリ使用率、システム評価
・zLinux :CPU使用率、メモリ使用率、I/O使用率、DISK利用状況、システム評価
・VMware:CPU使用率、メモリ使用率、I/O使用率、システム評価

その他に、他社製品でオンライン(CICS)状況や、ネットワークについて管理しています。


4.SLAの基本方針・運用

2007年より「安定的、効率的、かつ安全で高品質なシステム運用の実施」のため、親会社とSLAを締結して毎月報告しています。

SLA制定のきっかけとなったのは、2008年のJ-SOX対応です。J-SOXのIT全般統制の項目に、子会社とのSLA管理を確実に行うという内容があったため、明確にSLAを定義しました。SLAを制定したことによって、管理の指標、目標が明確になりました。


【SLAの基本方針・運用】

適用範囲:
・ネットワーク(LAN、WAN)
・サーバー(MF含む各種サーバーのHW、OS、MW、アプリケーション)
・PC(標準HW、OS、ソフトウエア)

サービスレベル合意事項:
・ネットワーク システムサービス稼働率
・ネットワーク システムサービス応答時間
・MF オンライン稼働率
・MF オンライン応答時間遵守率
・MF バッチ処理時間遵守率
・MF CPU使用状況(MSU値管理)
・IAサーバ稼働率
・IAサーバー Windowsパッチ適用率
・メールサーバー稼働率  等


5.COMPUS 2008での「今後の取り組み」のその後

以前COMPUS 2008で講演した際に、下記4点を今後の取り組みとして挙げました。その後の対応について、ご紹介いたします。

①メインフレームのセキュリティレポートの取得、Web化
ES/1を使ってメインフレームのセキュリティ状況を出力できないか、IIMに改善要望を提出しました。すぐにIIMで開発していただき、2009年4月にβ版のトライアルを開始したのち、IIMより正式版がリリースされました。レポートの内容も満足のいくもので、現在も使用しています。


図2:セキュリティログ(RACF)を基に日毎の不正アクセスの種類や件数を把握


②z/VM、zLinuxでもz/OS同等の性能管理を実施
2010年1月にzLinuxで稼動させるシステムが開発中に性能問題を起こして、なかなか原因が分からず困っていました。そこでIIMに相談したところ、トライアル的に製品を利用して原因を特定して、問題を解決できました。その成果に感動し、10月に正式導入しました。

③CPU更新の前後比較
ES/1を使って、CPU更新前後の性能比較を実施し、CPUの処理能力向上による負荷率の低下を確認しました。

図3:更新前

図4:更新後

④zLinuxのシステムバックアップ対応
COMPUS 2008にて発表した際の性能分析結果を活かして、最適な状態でバックアップを取得しています。

図5:IIM通信簿

COMPUS 2008にて発表した「今後の取り組み」に対して、満足いく結果が得られました。

ES/1は、性能管理、SLA管理のためになくてはならないツールになっています。今後さらに展開していく予定のOSやシステムがありますので、今後も今まで以上のサポートに期待しております。


6.まとめ

情報システムの価値を高めるためには、『安定・安全・安心』への取り組みを継続することが重要だと考えております。この取り組みを通じて改善活動を継続し、その内容を運用定例会で報告しています。インフラの企画設計部隊、品質保証部も参加しており、企画側、運用側のコミュニケーションをとりながら、対策方法などについて整理する有意義かつ重要な定例会となっています。


7.今後の取り組み

今後の取り組みとして、以下を実施していく予定です。

●『安定・安全・安心』の継続的な取り組み

●ES/1の更なる活用
・VMwareへの本格的な取り組み
今はトライアル的に1サーバのみの導入なので、今後は本格的に展開していきたいと考えています。

・Solarisへの展開
現状性能管理が行えていないので、こちらにも今後展開していきたいと考えています。

・Linux
システム対象が増加してきており、今後大型アプリケーションが稼動するので対応が必須となっています。

・CSSIスクリプト
ES/1の拡張機能であるCSSIスクリプトを活用することで、今よりもレベルの高い性能管理が実現できると期待しています。

●BCP対策
従来と違ったアプローチが必要であり、想定外を想定して更なる対策を講じ、対応していきたいと考えています。

コメント(0) トラックバック(0)
【ES/1 NEO活用事例】NSKネットアンドシステム株式会社様のトラックバックURL
ページトップへ
(C)株式会社アイ・アイ・エム 2012,All rights reserved.