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IIMレポート
2012/01/18
システム管理の現状(アンケート報告)その2

弊社ホームページ上で「IIMシステム管理アンケート 2011」を昨年6月に実施いたしました。

アンケートでは、情報システム部門やシステム環境の動向、各種プラットフォームにおけるキャパシティ管理の実践状況およびセキュリティ対策の実施状況を調査しました。質問の大分類は、以下の通りです。

・情報システム部門全体
・システム環境
・キャパシティ管理
・セキュリティ

今回は「キャパシティ管理」についてご報告いたします。

オープンソースソフトウェア(OSS)

オープンソースソフトウェア(OSS)を採用済みと回答された方は61.8%で、昨年の47.3%よりも利用状況が進んでいることが伺えます。また、OSSの採用が増加しているとの回答が50.7%あり、さらに利用が広がることが見込まれます。

現在利用しているOSSについて尋ねたところ、昨年同様、LinuxとJavaとの回答が圧倒的多数でした。その他は大きな変動はありませんでしたが、その中でもPostgreSQLが5位から3位へ(+16.3%)、PHPが6位から5位へ(+9.1%)増加しているのが目に付きました。

また、メーカSEのサポートに対する満足度は、メインフレームや各種サーバに比べると低いという結果でした。前回はやや悪い13.0%、悪い0%で合わせて13.0%でしたが、今回は両方合わせて34.0%となっており、OSSに関するサポートについては、マイナスのイメージの方が強くなっています。

表7 サポートの改善度/向上度(OSS)

以前より良くなっている4.3%
以前と変わらない57.4%
以前より悪くなってきた2.1%
分からない34.0%
その他2.1%


PCサーバの仮想化

PCサーバの仮想化を採用済みと回答された方は73.6%で、昨年の62.9%よりも導入が進んでいることがわかります。採用予定7.3%と検討中10.9%まで含めると9割以上の方が仮想化技術の利用を視野に入れていることになります。

現在利用している仮想化技術をお聞きしたところ、VMwareが88.6%で1位となり、22.7%で2位のHyper-Vとは差が開きました。また、3位のXenは昨年の5.8%から今年は13.6%へと伸ばしており、徐々に採用が進んでいるようです。

また、メーカSEのサポートに対する満足度は、非常に良い0.0%、良い42.5%の合計42.5%の方々がプラスの評価をしています。前回の両方の合計が25.5%であることを考えると、非常に好意的に受け止められているようです。しかし、サポートの改善度や向上度を見ると、前回と比べて大きな変化はありません。

表8 サポートの改善度/向上度(仮想化)

以前より良くなっている12.8%
以前と変わらない45.3%
以前より悪くなってきた7.0%
サポートは受けていない4.7%
分からない27.9%
その他 2.3%

シンクライアント

シンクライアントを利用している方は31.5%でした。昨年の23.4%と比べて、着実に浸透しています。採用予定が8.1%、検討中が24.3%となっており、今後更なる浸透の可能性を秘めています。メーカごとでは、Citrixが63.6%で1位、以下、ターミナルサーバが40.9%で続いた。

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また、メーカSEのサポートに対する満足度は、非常に良い0.0%、良い27.3%の合計27.3%とOSSに対する満足度とほぼ同じような結果になりました。サポートの改善度や向上度を見ても、良くなっているという回答が悪くなってきたという回答を上回っており、まずまずの評価を得られていると言って良いのではないでしょうか。

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表9 サポートの改善度/向上度(シンクライアント)

以前より良くなっている9.3%
以前と変わらない37.2%
以前より悪くなってきた4.7%
サポートは受けていない11.6%
分からない34.9%
その他2.3%


キャパシティ管理の実践状況

キャパシティ管理の実践状況についてお伺いしたところ、行っていると回答された方は全体で85.6%でした。自社システム部門にて行っているとの回答は70.3%という結果で、前回の67.8%より僅かながら増加しています。その一方で、SI会社およびメーカといった外部へのアウトソーシングの合計は15.3%となっており、前回の合計16.1%とほぼ変わりません。

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次に、パフォーマンスデータの収集状況をお聞きしました。常時収集しているが65.6%、必要に応じて収集しているが45.8%となっており、多くの方がデータを収集されていることが分かります。キャパシティ管理を実践するには、まず現状を把握することが大切で、そのための基礎データとなるパフォーマンスデータを収集することは、キャパシティ管理に取り組むファーストステップです。

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定常的に監視する項目については、例年と比べて大きな変動はなく、CPU(93.7%)、メモリ(93.7%)、I/O(74.7%)のシステムリソースがトップ3という結果でした。

その他として、ディスクの使用量やディスクの空き容量を監視している方がいらっしゃいました。

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また、性能評価を行うタイミングも前回と変わらず、回答の多い順に1ヶ月に1回、非定期、毎日、週に1回という結果でした。特に、1ヶ月に1回との回答は昨年の45.8%から9.0%も増加しており、定期的に行う場合は毎月実施というのが一般的のようです。

表10 性能評価を行うタイミング

毎日18.3%
週に1回9.7%
1ヶ月に1回54.8%
3ヶ月に1回7.5%
6ヶ月に1回9.7%
年に1回5.4%
非定期28.0%
行わない5.4%
分からない0.0%
その他0.0%

さらに、稼動統計レポートを出力する頻度についてもお尋ねしました。こちらでも1ヶ月に1回、非定期、毎日、週に1回が上位を占めました。昨年との違いでは、レポート出力を行わずデータを収集するのみとの回答が7.6%から減少して、今回は2.2%という結果になりました。

表11 稼働統計レポートを出力するタイミング

毎日19.4%
週に1回8.6%
1ヶ月に1回57.0%
3ヶ月に1回3.2%
6ヶ月に1回3.2%
年に1回2.2%
非定期20.4%
行わない(収集のみ)2.2%
分からない4.3%
その他0.0%

パフォーマンスの状況については、非常に良いと良いを合わせて69.9%という結果になり、良好な状態にあることが分かります。前回は普通との回答が60.8%も占めていましたが、今回は選択肢から外すことで実態をより正確に把握することができるようになりました。

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パフォーマンスの悪化が見受けられる項目については、昨年と比べて変化がありました。昨年は26.7%で4位だったメモリが、今年は53.8%で1位となりました。その代わりに、昨年53.3%で1位だったCPUが、今年は23.1%で5位に後退しています。ハードウェアの処理能力が近年格段に向上しているため、それ自身で対応できている範囲が広くなったとも言えます。

他にも、アプリケーションが33.3%から0%へと大幅に減少していますが、一昨年が0%であったことを考えると、もともと問題になりにくい要素なのでしょうか。
 
また、データベースとネットワークがそれぞれ6位と7位から3位と4位に順位を上げています。システムが高度化/複雑化してきたことの弊害の現れでしょうか。

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反対に、キャパシティ管理を行っていない方に、その理由をお聞きしました。この設問に対する回答も、前回とは異なる傾向が見受けられました。

まずは、前回25.0%で4位だった予算がないという理由が58.3%で1位になりました。システム部門はコスト削減を行う際に対象にされやすいと言われますが、昨今の厳しい経済状況を反映しているように感じます。

その反対に、前回41.7%で1位だった方法が分からないという理由は16.7%で4位となりました。キャパシティ管理を行えない理由は、どれか一つではなく複数の要素が絡み合っている上に、各企業の事情や世相すら反映しかねません。非常に興味深い設問だと思いますが、皆様はいかがでしょうか。

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